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シミと肝斑(かんぱん)の違いについて。これって、どっち?

2016.12.22シミ予防・治療法

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女性を悩ませるシミ。
紫外線対策もきちんとしているし、シミ予防クリームも使っている。なのにシミが薄くならない……

もしかしてそのシミ、肝斑(かんぱん)かもしれません。
今回は、シミと肝斑の違いについて、特徴や発症年齢、原因や治療法について詳しくお話します。

シミと肝斑、特徴や発症年齢の違い

【シミは男女関係なくできる。場所もさまざま】
一般的に「シミ」といわれる多くは紫外線を浴びることによってできる、「老人性色素斑(日光黒子)」。
顔や手などシミのできる場所はさまざまで、男女の区別もありません。

〇特徴
▼ 薄い褐色
▼ シミの輪郭がはっきりしている
▼ 顔や手など、肌が露出している部分に見られることが多い
▼ 男女の区別なくあらわれる

このほか、一般的に肝斑やそばかす、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、ニキビ痕などの炎症から起こる色素沈着があります。

 

【肝斑(かんぱん)は30~40代女性にできることが多い】
シミと比べて、発症する対象者がぐっとピンポイントになるのが肝斑の特徴です。

〇特徴
▼ 顔だけにできる
▼ ゴーグルをはめた後みたいに
頬骨・左右対称(蝶々のように頬骨にそって広がるシミ、こめかみや鼻下などにも)
▼ 30~50代の女性にあらわれることが多い

シミと肝斑の原因に違いはある?

【シミの原因は外的要因が中心】
いわゆる老人性のシミの場合、紫外線によるメラニンの過剰生成が原因です。

紫外線を浴びると、紫外線による皮膚内のDNAを守るためにメラニンが生成されます。
通常、肌は28日周期でターンオーバー(新陳代謝)を繰り返すので、古い細胞は排出されていきます。
このとき、メラニン色素も排出されるのですが、紫外線の影響や、生活習慣の乱れ、顔をゴシゴシこするような洗顔、ピーリングのしすぎなどで肌のバリア機能が乱れると、メラニン色素が排出されず、色素沈着、つまり「シミ」になってしまいます。

 

【肝斑の原因は内的要因が中心?】
肝斑の場合、実は特定の一つの原因というのは はっきりとわかっていません。

紫外線も一因ですが、肝斑は紫外線にあたらなくてもできることがあります。
その原因は女性ホルモンの乱れや、日常的なメイク関連の刺激から発生するとも言われています。

ただし、肝斑の原因が体の内側にあるとしても、紫外線は肝斑の悪化や再発につながる大きな要因の一つでもあります。

シミに効く治療と肝斑に効く治療

【シミに効く治療法】

シミのセルフケアは、肌のターンオーバーを正常に働かせる(ホルモンバランスを整える)ことが大切です。
シミの予防はもちろん、できてしまったシミの改善も期待できます。

具体的には、以下のことを日常生活で気をつけてください。

・栄養バランスのよい食事をとる
・十分な睡眠をとる
・ストレスをできる限り少なくする
・肌への摩擦を少なくする
・適切な化粧品を使ってシミ予防をする

しかし、できてしまった頑固なシミを取り除くには、セルフケアだけでは限界があります。
美容皮膚科クリニックでの治療は、専門医がそれぞれのシミの状態にあわせたベストな治療を行ってくれます。

美容皮膚科のシミ治療は、レーザー治療が中心で色素分解作用のあるレーザーや光治療でシミを除去します。
強い刺激でメラニン色素だけを破壊できますので、シミを集中的に治療することができます。

 

【肝斑に効く治療法】
一方、肝斑に強い刺激はマイナス効果なので、シミ用のレーザー治療はNG。肝斑を悪化させないよう、慎重に治療することが重要です。

▼内服薬を飲む
肝斑治療に効果があるといわれている、トラネキサム酸を取り入れることも治療方法の一つです。
一般には内服を3か月ほど続けると効果が見られると言われています。
こちらはドラッグストアでも手に入る内服薬ですが、私の経験上では、当院にご相談に見られる方では、はっきりと肌に出てしまっている肝斑を「3か月の内服薬だけで消えた」というコメントをされる方はほとんどないようです。
▼レーザー治療を行う
より高い効果を求めるなら、美容皮膚科クリニックもご検討ください。
肝斑は表皮の一番深い層に存在し、シミよりも広範囲に拡がって発症します。
シミ治療のような強い刺激を受けると悪化してしまうため、美白やくすみにも効果があるくらい刺激がソフトなレーザーを使用し、かつ根本的なメラニン生成の抑制も目指さなければいけないため、一筋縄ではいきません。

マシンの特性に精通した施術者による複合的な治療が効果的です。

また、肝斑のメラニン分解の際、肌への負担がかかりますので、併せてメソポレーションによる保湿や浸透導入を強力に行うことが大切(イオン導入では物足りませんね・・・)。
特に、頬骨の高い位置の肝斑では、キメが乱れたり、保湿力が落ちていることが多く、なんらか関連も指摘されつつあります。
レーザートーニングだけを施行したのでは、逆効果になるケースもあるでしょう。
また毛細血管の多いタイプの肝斑では、ジェネシスとの併用も大切です。

シミと肝斑、同時に発症している場合の治療

シミと肝斑には、どちらもレーザー治療が有効ですが、照射のやり方が異なります。
気をつけたいのは、シミと肝斑が同時に発生している場合。シミ治療用の強いレーザーを肝斑にも当ててしまうと、肝斑が悪化してしまうので要注意です。
このような場合は、まずは肝斑を治療し、その後にシミを治療していきます。

まとめ

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シミと肝斑は、原因、見た目が違います。とはいえ、紫外線がどちらも悪化させてしまうことは忘れてはいけません。紫外線カットをすることはいずれにせよ大切です。

治療法についても、シミと同じ出力のレーザーを肝斑に当ててしまうと、肝斑はむしろ悪化してしまいます。
自宅でのケアはもちろん大切ですが、シミの症状が悪化してしまう前に、あなたの肌にできたシミの症状をクリニックで診断し、治療してもらうことをオススメします。

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