頬のシミ ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)治療
2014.07.30シミ予防・ケア
ADMは、ひと昔前まで「真皮性肝斑」のような真皮に落ちてる肝斑というコメントをされている先生もいらっしゃいました。
ですが現在、成人するころから頬や額の両側に現れるシミとして
「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)」
という呼び名で認識されています。
普通のシミの存在する表皮(ひょうひ)エリアではなくて、もう一つ下の層である真皮(しんぴ)にメラニンが目立ち始めるという現象です。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)の仕組み
シミの舞台は、お肌の表面エリアとなる「表皮(ひょうひ)」と呼ばれる層と、その下のエリア「真皮(しんぴ)」と呼ばれる、肌のハリに関係するコラーゲンが主に備わる層。
シミの元「メラニン」が発生するのは、表皮の一番下の部分に散らばっているメラノサイトという製造工場となる細胞です。
その後、メラニンは基本的に上へ上へと、表皮の新陳代謝(ターンオーバー)によって、一番外側(表面)にある角質に垢となって落ちるまで少しずつ受け渡されていきます。
加齢やストレスなどが原因で、その働きに逆らってずっと溜まったままになっていたり、製造工場が頑張りすぎている部分で、シミとして表面からみられるという仕組みです。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)の治療法
ポイントは、シミの元になるメラニンは「ほとんどがお肌の表面エリア「表皮にある」ということ。
一般的なフォト(光)でのシミ取りは表皮の奥のエリア「真皮」には、まず無効です。
単純に「そこまで深いところに有効な光は届かない」という理由です。
ADMの治療機器「Qスイッチヤグレーザー」
当院のQスイッチヤグレーザーは「MedLite (メドライト) C6」を採用しています。
かさぶたをOKしていただける場合は、年に1~2回のペースでの、HLLT(高出力レーザー治療)として1064nmの波長で治療を行い ます。
かさぶたNGという方は次の方策として、すぐにメイクができる設定で照射を行う「レーザートーニング」として使用し、月に1~2回のペースで繰り返します。
ただし、レーザートーニングはあくまで次善策で10回、20回、30回と予定できる方だけに向いています。