レーザー治療に向いているシミのタイプ
2017.02.23シミ予防・ケア
「肌にシミが目立ってきたけど、美白クリームや美容液などのスキンケア化粧品でもなかなか薄くならない。」
「左右に出てきたくすみ。肝斑かもしれないと思ってトランシーノなどの飲み薬をドラッグストアで購入して3ヶ月ほど飲んでみたけど特に美白などの変化が感じられない。」
このような時、「レーザー治療が必要なのかな?」と気になってくると思います。
今回は、レーザー治療できるシミのタイプについてご紹介していきます。
レーザーが効果的なシミとレーザーが向いてないシミ
レーザー治療が向いている主なシミのタイプは「老人性色素斑」と「脂漏性角化症」の2種類が挙げられます。
老人性色素斑とは?
老人性色素斑、いわゆる、加齢に伴い出てくる「シミ」のことです。
お肌を構成する細胞に 長年の紫外線刺激などで異常が生じて発生します。
また肌のターンオーバーが遅れると、メラニン色素がさらに外に排出されず、蓄積していきます。
肌にぽつんと出ている場合、高出力レーザーである「KTP532レーザー」での治療でシミ取りが可能です。
レーザー治療が相応しくない他の種類のシミと合併している際は、違う方法で治療する必要があります。
脂漏性角化症とは?
脂漏性角化症は、触ってみると少し盛り上がって、ややザラザラした感じもあるタイプのシミです。
これは、高出力レーザーである「炭酸ガスレーザー」ですぐに除去出来てしまいます。
盛り上がったシミであっても、短時間で治療ができます。
こういった高出力レーザー治療(HLLT)は、1週間 医療用の保護テープを貼っていただきます。
テープをはがす前後にカサブタのようにポロポロと剥がれ落ちていくイメージです。
その後、肌質によっては日焼けした痕のような赤味や茶色味(炎症後の色素沈着)がじわじわ出てくることもあり
程度はその人の生まれ持った肌のタイプで決まります。
適切なケアや薬で対応していきます。
レーザー治療が最適だとは言えないシミのタイプ
「シミ」と言っても、種類や症状は様々です。
次のケースやシミのタイプは、レーザー治療が不適切なことがあり、治療をしたつもりでも悪化してしまいます。
・肝斑も一緒に出ている
・現在、ホルモン剤を内服している
・30代~50代 女性
・過去に婦人科治療歴がある
このタイプに共通しているのは「肝斑」の存在。
30代~50代は、シミと同様に肝斑も発症しやすい年代です。
肝斑にとっては高出力レーザーは強すぎるため肝斑が悪化してしまいます。
肝斑とシミが重なっている場合はもちろん、肝斑が目で見えていなくても、肌の奥に潜んでいる場合もあり、むやみに高出力レーザーを当てると、奥に潜んでいる肝斑が勢いづいて、顔の表面に現れてしまう可能性があります。
また、「料理で火傷した痕が残っている」「なぜか目の周りばかり くすむ」「20歳過ぎからシミが気になっている」なども、場合によってはレーザーが適さないこともあります。
ですので、安易にレーザーをすれば良い!という判断は危険です。
レーザー治療によるシミ取りでは「レーザー治療をやった」という事実よりも、今のお肌の状態や機械の出力調整などがシミ分解に影響します。
まずは、診察・カウンセリングで肌の症状を診断してもらい、適切な方法で治療してもらうと良いでしょう。
オススメ!シミの部位別 治療のタイミング
シミの治療は一年中可能ですが、ライフスタイルや治療ヶ所によっては避けた方がいい時期もあります。
腕や手の甲のシミ取り
お顔よりも 治療後の赤味や茶色さが出やすい場所なので、できるだけ長袖の時期が向いています。
顔以外のお肌は、油断して日焼け止めを塗らず過ごしてしまいがちで、色素沈着が出やすいため注意しましょう。
お顔のシミ取り
特にシーズンを選びませんが、マリンスポーツやゴルフなどを趣味とされているという方は、秋冬が良いでしょう。
こちらも、紫外線対策を忘れずに行いましょう。
普段の暮らしの中では、UVカットなどの普通の紫外線ケアができていれば問題ありません。
シミの治療をしたい方は、まずは、お近くの信頼できる美容皮膚科クリニックであなたのシミのタイプを診断をしてもらいましょう。