自宅での顔のシミ取りがうまくいかない方へ
2016.09.15シミ予防・ケア
最近、世間でよく出回っている「自宅のスキンケアでシミ取りができる」というお話。
エステと同じ効果が自宅でも!などというキャッチコピーで売られている美顔器や、シミに効く!というスキンケア化粧品が昔よりも増えてきているように思います。
自宅でシミ取りを頑張っている方にはっきりと言うのも心苦しいのですが、シミ取り専門である立場からすると、自宅でシミ取りはそう簡単にはいきません。
どんな手段であっても、自力でシミ取りするのは難しい
30~40代の女性で、シミのない方は非常に少ないのではないでしょうか。
平成28年の現在では20代でもすでにシミが出てきたという方も増えている状況で、シミは女性にとっては避けきれない悩みの一つともなっています。
毎日、様々なスキンケア方法でシミの予防をしてきた方は美意識の高いタイプですが、そんな方でもシミは出来てしまうので、クリニックでのシミ治療を希望されます。
日ごろからシミケアをしていた方であっても、最近の環境変化や年齢と共に、シミができるのが現状です。
シミ排除に重要な「ターンオーバーの活性化」をしておけばいい?
「ターンオーバー」これは、皮膚(表皮と呼ばれる表層)の中に潜むシミの原因であるメラニンを排出するサイクルのことを言いますが、「ピーリングすればシミ予防になるだろう」、などといった自力での単純作業だけでシミ予防が叶うわけではありません。何より、肌状態にあっていないピーリングはかえって逆効果になるリスクの方が高いでしょう。
ホルモンバランスを整えるために睡眠を中心とした生活習慣を見直したり、食生活を見直してみたり、効果的なスキンケアをしたり、たくさんのことを意識しながら全てを日々やりこなして初めて、もともとお持ちのターンオーバー機能が活性化されていきます。
ターンオーバーの速度が年齢とともにどんどん遅くなっていくのは避けられません。
また、シミのケアには、ターンオーバーを活性化させるだけではなく、最も重要な「シミに効く有効成分」を「確実に浸透」させ、メラニン予防をステップアップして、外からの刺激のケアが必要となります。
「ご自宅で簡単にできるシミ取りに効く方法!」と情報があふれていますが、半年程度、自宅でシミ取りが簡単にできたケースは、わざわざ「美容皮膚科」に通わなくてもシミが取れているはずです。そうでない場合は、考え直す必要がありますよね?
自宅で行う美顔器のシミ取り効果
最近では、自宅でもできるシミ取り美顔器も簡単に購入できるようになってきました。
値段は機器によって様々ですが、5~6万円前後のものも見られます。
ここで知っていただきたいのが「いつシミ取り効果が表れるのか」、そして「本当に取れるのか」ということです。
説明書では「美顔器を何ヶ月か毎日欠かさず行った時の効果」が、医療機関で1回レーザー治療をするレベルといった内容です。「数ヶ月間、毎日欠かさず」が条件のセルフケアですので、効果の出方はそのあたりを含めて考える必要があります。
誰でも気軽に扱える出力レベルの機器ですから、使用した全員にシミが消えるとは言えないでしょう。
自宅ではシミ予防、美肌ケアは期待できる。
美顔器は決して肌に悪いわけではありません。ご自分のお肌のコンディションに合っていれば、きちんと毎日使うことで、肌を良い方向に向かわせるきっかけになります。
実際「毛穴が目立たなくなってきた」「モチモチになってきた」などの口コミもあります。
シミを消すという目的には至らなくても、シミを予防する、肌をモチモチにというジャンルでは活躍するでしょう。
例えば、クリニックでは「1~2ヶ月に1回のスペシャル美肌ケア」をペースメーカーとして受けていただきながら、御自宅では「美顔器で日々の美肌お手入れ」の組み合わせは、十分効果が期待できます。
あくまでも「シミ取り」ではなく「予防」として使用したほうが、美顔器本来のパワーを発揮できると思います。
シミ取りは、シミ取り専門の医療機関で確実に
美容皮膚科で受けられるレーザー治療などは、医療機関のみでしか扱うということができません。医療機関以外のエステサロンでは扱うことはできません(それらしいことを受けていても、トラブルのもとになりがちです)。
シミのタイプやお一人お一人の肌状態を総合的に診断し、最適の方法を提案できる専門的な技術と知識が必要なためです。美肌専任の医師には多くの情報と経験が集まりますので、それをベースにして行う治療は、あなたのシミをしっかり除去する術を持ち合わせています。
ご自宅でシミ取りをしたい!と思っている方もシミをしっかり除去し、美肌が叶う環境がきちんと整っている医療機関でのシミ取りを一度検討してみてください。
美容皮膚科、美容外科、皮膚科、エステの違いも是非ご参考ください。