シミ取りレーザー治療で経過観察。かさぶたを取ると痕が残る
2025.01.10シミ予防・ケア
こんにちは。院長の大久保です。
レーザーで行うシミ治療では、治療過程がとても大切になります。
例えば以下の項目です。
・シミ取りレーザー治療後、どのような経過を進めるのか
・シミ取りレーザー治療後のテープは、いつまで貼るのか
・シミ取りレーザー治療後のかさぶたはどうに扱うのか
そこで今回は、私の左手の甲でシミ取りレーザー(HLLT)を2ヶ所施行する実験をしたので、経過観察を紹介します。
(私のスキンタイプとしては、日差しを浴びると少し赤くなってから黒くなるタイプ
慢性的な蕁麻疹を抱え、幼少はアトピーもありました)
シミ取りレーザー治療の実験。照射後の経過
人肌での試験なので、シミは特になかった前腕の場所で行いました。
レーザー照射後のテープを貼った状態
シミがあると仮定して、通常のやり方と同じようにレーザーを2か所照射し、その後、テープを貼ります。
(テープから透けて見える 赤い〇 がKTPレーザーを照射した部分。通常よりやや強い設定のため 赤味が強く見えます)
ちなみにテープのすぐ右側にある白っぽい丸は、昨年夏に強すぎるレーザー照射実験をした部分です。
最近問題になりがちな「ピコトーニングやレーザートーニングを漫然と繰り返した」場合の色抜けの参考になりますね。
レーザー照射後に、
・テープも貼らない
・薬も使わない
・夏の強い日差しも当て続ける
というような、普段私がお伝えしている指示を一切無視してみるとどうなるか実験した結果ですので、強い白抜けから脱色斑になっています。
(※画面左上は1mm程度のほくろです。)
2日後のテープをはがした直後
サイコロの「2」のように見える赤い丸が、シミ取りのレーザーを当てた部分です。
シミ取りレーザー治療を受ける方には「レーザーを当てた後はかさぶたが出来ます」とお伝えしていますが、この写真の状態のことを言います。
私の肌では 赤みが少し強く出ています。
(※通常は、7日程度テープを貼って過ごしていただきます。)
レーザー照射実験をしてから3日目
この期間はかさぶたがついているのが理想的ですが、実験では右側をわざとかさぶたをはがしてみました。
(※皆さんははがさないでくださいね かさぶたが傷をガードしてくれているのです!)
向かって左側は、まだかさぶたがついている状態です。理想的。
あまり早くかさぶたをはがしてしまうと、保護作用がないまま、外の刺激にさらされ続けることで
結果的には、二次性色素沈着と言われる「残念な茶色」になってしまいます。
レーザー照射実験をしてから1週間後
はがさなかった左側のかさぶたも 自然にはがれました。
2週間経ってもまだかさぶたが取れないこともありますが、手足のシミ取りは顔のシミ取りと違って治療期間が長い傾向にあるので心配はありません。
今回の実験で2か所照射したうち、かさぶたをわざと途中で剥がした箇所と、自然と剥がれた箇所と比べてみたところ、途中でかさぶたを剥がした個所よりも自然とかさぶたが剥がれたおちた箇所の方がキレイになりました。
シミのレーザー治療後に貼るテープは、いつまで付けておけばいい?
今回の実験では、あえて2日後にテープを剥がしましたが、当クリニックの場合、レーザー照射後に貼るテープは、通常だと照射後8日間はテープを付けていただいています。
照射した部分のかさぶたが自然に剥がれ落ち、新しい皮膚が形成されるまでは、テープは付けておくことが大切です。乾燥などの外的刺激からも守る必要があります。
テープを張らずに過ごす方法もあるのですが、できるだけ1回のレーザー照射での成績を高くしたいので、シーズクリニックではテープをお願いしています。
またあまり頻繁にテープがはがれるような「薄すぎるタイプ」も、「しっかりガード」を目的とした場合、少し物足りないと思います。
シミ取りレーザー後の期間は、色素沈着に注意!
さあ、ここからが勝負の期間。かさぶたが剥がれた後から、レーザー治療の結果を左右する大切なステップが始まります。
かさぶたが剥がれた直後は、炎症状態で赤くなっていますが、この期間はステロイドの塗り薬でケアをします。
10日目までを目安に、検診に来ていただき、ヒトによってかなり個人差のある状態に応じて処方を細かく変えていきます。
赤味については、時間経過と共におさまっていきますが、肌状態に応じた処方で対応します。
また、色素沈着が強めに出るタイプの方には、症状を診てを切り替えていきます。
個人差が大きいですが、だいたい1か月過ぎる頃には少しずつ赤みは目立たなくなり、早い方だと周囲の肌になじんで ほとんど地肌になる方もいらっしゃいます。
また肌質が弱くて赤みが引きにくい方の場合、保護作用のある軟膏を使うことなどで次第に赤みは無くなっていきますので心配はいりません。
赤みが引いた後は、二次性の色素沈着が起こりやすい為、美白ケアが大切になる時期です。
美白成分やトラネキサム酸の内服(それぞれのお肌の状態に合わせて増減します)、肌の新陳代謝を上げるトレチノイン、塗り薬での反応が鈍い場合にはレーザートーニングを部分的に照射するなどし、最終的なゴールを目指していきます。
レーザー後の綺麗に治す3つのポイント
1、テープを8日間貼り続ける
2、かさぶたがはがれずについている
3、かさぶたが取れた後も、指定された薬をお伝えした期間きちんと塗り続けている
この3つのポイントを満たすことで良い結果が得られます。
ただし、一度シミになった部分は、生涯、シミができやすい肌状態であることは変わりません。
UVケアは最低必要ですし、年に数回でも、クリニックでメンテナンスケアをお勧めしています。
患者さまからシミ治療の体験談もいただきました。
治療に対する本音が明かされています。