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肌のバリア機能とは?低下の原因「肌荒れ」との関係を解説

肌のバリア機能とは?低下の原因「肌荒れ」との関係を解説

2018.04.22美肌 美白

「きちんとお手入れしているはずなのに、ニキビができる」
「規則正しい生活をしているのに肌が荒れる…」

原因不明の肌荒れ、もしかして「肌のバリア機能」に問題があるのかもしれません。
聞きなれない「肌のバリア機能」という言葉ですが、美肌になるためには是非知っていただきたいもの。
今回は、「肌のバリア機能」についてのお話です。

「バリア機能」と「肌のしくみ」

肌のバリア機能とは、外の刺激から肌内部を守ってくれている防御機能のことです。
具体的には、次の3つの働きのことをいいます。

1. 外部の刺激からお肌を守っている
2. 外部からお肌の内側への異物混入を防いでいる
3. お肌の水分を一定量に保っている

角質層(かくしつそう)という名前を聞いたことありますか?
肌のバリア機能は、肌構造の中で一番表面にある層「角質層」が関係しています。

この角質層の薄さは、わずか0.02mm。
極薄ながら、この層が肌のうるおいを守る役目を担い、とても重要な役割を果たしているのです。

角質層は分かりやすく例えると、建物の外壁といったところ。薄くても丈夫な外壁として、肌のうるおいを守ってくれています。

あなたの肌のバリア機能は働いている?

以下のポイントをチェックしてみましょう。バリア機能は肌のうるおいや毛穴ケアにも効果を発揮しています。

・キメが整っている
・透明感がある
・うるおいがある(もっちり、しっとり)
・毛穴が黒ずんでいない

逆に、バリア機能が低下している肌は、以下のようになってる可能性があります。

・くすんでいる
・シワ、シミ、ニキビが多い
・かさかさ乾燥している
・かゆみがある
・どことなく赤みがある
・化粧品がしみる
・皮脂が多く目詰まりしやすい ファンデーションから浮いてくる
・パックなどをしても角栓が黒ずんだまま

バリア機能はどうして低下するのか

キープしたいバリア機能ですが、さまざまな要因によって低下の恐れがあります。

 加齢

年齢と共にバリア機能は低下し、水分を一定量に保つことが難しくなっていきます。

 

 ストレス

強いストレスを感じるとホルモンバランスに影響し、お肌の状態が崩れやすくなります。

 

 不規則な生活

睡眠というのは、お肌がその日の疲れを手放し、回復する時間です。
7~8時間の睡眠を確保してしっかり肌と身体を回復させましょう。
また各種の栄養素をバランスよく摂ることも大切です。

 

 間違ったスキンケア

洗浄力の強い洗顔料、特に「界面活性剤」を含む洗顔料の使い過ぎは肌に負担が大きすぎる場合があります。
クレンジングもごしごしをやめて、なるべくそっと指で円を描くようにしてメイクを落としましょう。
そして、すすぎ残しのないようにして、洗う時よりもすすぎをきちんと行いましょう。

すすぎの時は、肌にやさしいぬるま湯を使いましょう。熱いお湯はお肌に必要な油分も落としてしまいます。
シャワーを直接お顔に当てるのもお肌への負担となるのでおすすめできません。
水面気にはったぬるま湯を手にすくい、やさしく顔にかけながらすすぐのが理想的です。

 

 紫外線

紫外線を浴びると、体内で活性酸素が作られます。
大量に活性酸素が作られてしまった場合、バリア機能も低下させてしまいます。
最近では、加齢よりも紫外線による酸化皮脂などが、皮膚の老化への影響が強いと言われています。

帽子、日傘、日焼け止めクリームなどでしっかり皮膚を守りましょう。

 

乾燥

冬の日の乾燥した空気や夏の冷房の効きすぎた室内は肌を極度に乾燥させ、角質層から水分を奪います。

乾燥してしまうとバリア機能が低下し、角質層から水分を奪われる代わりに、有害物質が皮膚内へと入り込んでしまいます。

 

花粉などのアレルギー源

個人差はありますが、飛んできた花粉は身体や衣類に付着して、咳、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状が出ます。

目の周りをこすり過ぎたりすると、ただでさえ薄い目の周りの皮膚を傷めてしまいます。鼻のかみすぎも同様です。

 

妊娠・ 出産

お母さんの身体にとって、とても大きな負担がかかります。
完全に肌荒れが回復するまでの期間は2か月ほど。
その期間は、肌バリア機能が低下し、シミや湿疹などお産前にはなかった症状が出る事もあります。

肌バリア機能が低下すると、シミ・しわ・吹き出物の原因に

人間の身体の細胞は日々新しく生まれ変わっています。
肌においても、古い細胞は新しい細胞と入れ替わり、日々「肌は更新」されていきます。
この更新作業を「ターンオーバー」と呼びますが、肌バリア機能が低下と、ターンオーバーのスピードが遅くなります。
すると、古い細胞が長くお肌に居座ってしまい、徐々に水分も少なくなり、シミやシワ、吹き出物の原因となるのです。

バリア機能を維持するためにできること

すべてを一度に変えるのは無理かもしれません。
ですが少しずつ、出来る範囲で改善しながら本来のバリア機能を取り戻しましょう。

 

規則正しい生活

栄養バランスのとれた食事、適度な運動。そしてしっかり睡眠(7~8時間)をとることを心がけましょう。

 

保湿成分の高い化粧品を

肌のバリア機能は水分ありき。水分が足りていない乾燥している肌では、バリア機能は低下しています。

 

洗顔は優しく

先述しましたように、クレンジングも朝の洗顔もとにかく優しくぬるま湯で。

メイク前であればぬるま湯だけの洗顔もおすすめです。

 

時には肌断食が効果的な場合も

肌バリア機能は、本来肌が持っているものです。
休日などを利用して、ぬるま湯洗顔以外は一切の化粧品をつけない肌断食もおすすめです。
数日、数回やるうちに肌自身のバリア機能を回復するケースもあります。

年々蓄積していくのが年齢肌のトラブル

日々移り変わる肌は、正しいスキンケア・正しい生活を行うことで、本来肌が持っている機能の回復が期待できます。
また、クリニックの適切な診断の元での最善な治療・ケアが一番の近道です。

札幌シーズクリニックでは、あなたのお肌専用のオリジナルプログラムで総合的な美肌を実現します。

 

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