傷跡
2012.07.14美肌 美白
命に関わる治療目的の手術では、
傷そのものについては 治療の主なテーマから離れがちですが、
美容目的での手術は、
今度は逆に傷の最終形が最大のテーマとなります。
あらゆる手術では何らかの傷跡が必ず伴うものです。
一部に極少数存在する腕の良い形成外科医や美容外科医は
それを極限まで目立たなくさせる点で
優れた技能を持っていると思います。
(ただ何事も同じですが、実際には個人の力量とセンスがすべてで、
○○認定とかとはあまり関係が無いように思いますが。
医学的には正しくても、美容的には全くセンスのないオペも
ベテランDrさん執刀でも結構経験してます・・・)
さて、皮膚が切れると、
それぞれの深さで細胞の連絡が断たれてしまいます。
そこで皮膚には自己修復しようと
自然治癒力が働くわけですが
頑張りすぎた結果の、傷跡が残る場合があります。
皮膚が記憶した傷跡の修正治療は非常に難度が高く
それは、見た目の価値観やこころの問題とも
密接にかかわる点が特別です。
最近まで、できるだけ「切ることを避ける美容治療・ケア」が
どんどんと進化してきました。
私たちは主にレーザー等での治療・ケアが中心ですが
最大のメリットは、大きな傷を残さないという点。
とはいえ、皮膚が切れてできた傷跡については
レーザーですべてを治療できるわけはなく
となると、
「美容的手術を受けるリスクと利点」を良く検討されるべきと
お伝えしてます。
切り傷の修正治療は根気が必用です。