隠れ肝斑に気をつけて!シミ治療後に肝斑発症の危険
2025.01.31肝斑予防・ケア
シミ治療の多くは、シミをきちんと治療するために高出力のレーザーでの除去治療を行います。
その際に気をつけなくてはいけないのが、シミ治療した部分の下に潜んでいるかもしれない「隠れ肝斑(かんぱん)」の存在です。
目で見てもわからない。肌の奥に居座る「隠れ肝斑」
「隠れ肝斑」とは、肌表面には現れていないけど「肌の奥に潜んでいる肝斑」。
はっきり目に見える肝斑、見えない肝斑を含めて、30代以降の女性には肝斑が潜んでいるのがやっかい。
まら、はっきり見えず奥に潜んでいる隠れ肝斑も、何かのきっかけで いつでも肌表面に現れるスタンバイをしている状態です。
以前の記事「肝斑発症の原因は、紫外線だけではない。」でもお伝えしましたが、隠れ肝斑は体の内側と外側のいずれの刺激によっても発症します。
「ここのシミが気になるからシミ取りレーザー」だと とれないリスクがある。
シミ治療で使用される高出力レーザー治療は、肝斑の部分にとっては外的刺激の1つになりえます。
高出力レーザーはシミを分解するための治療としては効果的であっても、潜んでいる隠れ肝斑にとっては強すぎる出力。
そのため、高出力レーザーの刺激に反応し、炎症に伴う色素沈着と共に肌の表面に姿を現してしまうことがあります。
肌表面にはシミしか現れていないため、肝斑の存在に気づかず、シミ取りをした後の肝斑ケアをせず放おっておいたことで、奥に潜んでいる肝斑がレーザーの刺激により動き出すのが困った問題です。
私が「シミができたら即シミ治療のみ」という方法を全員の方にお勧めをしていない大きな理由の1つは、シミの治療後に起こりやすい隠れ肝斑の発症を抑えることがまずとても大切だと考えているからです。
(既に肌に現れている肝斑にシミが混合している場合の治療は、高出力レーザーが当たると ほぼ焦げてしまうので、まず肝斑のケアを先に行い、肝斑が沈静化した後シミ治療を行います。)
シミ治療をしたら、隠れ肝斑の発症予防をしましょう
肝斑が現れていなくても、シミ治療後は奥に潜んでいるかもしれない肝斑の発症をいかに抑えるかがとても大切です。
特に、頬骨や鼻根あたりは肝斑発症の要注意部分です。
今まで多くの患者さまに口をすっぱくしてお伝えしていることですが、肝斑は、一度出てきたら治療がとても難しく、「シミの中で一番の厄介者」です。
シミができたらシミを取るだけで済まさず、その後のアフターケアで肝斑の発症予防をしっかり行いましょう。