隠れ肝斑に気をつけて!シミ治療後に肝斑発症の危険
2015.12.24肝斑予防・ケア
シミ治療の多くは、シミをきちんと治療するために高出力のレーザーでの除去治療を行います。
その際に気をつけなくてはいけないのが、シミ治療した部分に潜んでいるかもしれない「隠れ肝斑(かんぱん)」の存在です。
目で見てもわからない。肌の奥に居座る「隠れ肝斑」
「隠れ肝斑」とは、肌表面には現れていないけど「肌の奥に潜んでいる肝斑」のことです。
見える肝斑、見えない肝斑を含めて、中年女性の8割には肝斑があると言われています。
奥に潜んでいる隠れ肝斑は、いつでも肌表面に現れるスタンバイをしています。
以前の記事「肝斑発症の原因は、紫外線だけではない。」でもお伝えしましたが、隠れ肝斑は内外的な刺激によって発症します。
「シミが気になるからシミ治療だけ」だとリスクがある。
シミ治療で使用されるフォト治療や高出力レーザー治療は、肝斑にとって外的刺激の1つです。
高出力レーザーはシミ治療に効果的であっても、肝斑には出力が強いのです。
そのため、肌の奥に潜んでいる「隠れ肝斑」の場合は、高出力レーザーの刺激に反応して肌の表面に姿を現してしまうことがあります。
肌表面にはシミしか現れていないため、肝斑の存在に気づかず、シミ取りをした後の肝斑ケアをせず放おっておいたことで、奥に潜んでいる肝斑がレーザーの刺激により動き出すというケースです。
私が「シミができたらシミ治療のみ」という方法をお勧めしない大きな理由の1つは、シミの治療後に起こりやすい隠れ肝斑の発症を抑えることがとても大切だということです。
(既に肌に現れている肝斑にシミが混合している場合の治療は、、高出力レーザーが当たると焦げてしまうので、まず肝斑のケアを先に行い、肝斑を沈ませてからシミ治療を行います。)
シミ治療をしたら、隠れ肝斑の発症予防をしましょう
肝斑が現れていなくても、シミ治療後は奥に潜んでいるかもしれない肝斑の発症をいかに抑えるかがとても大切です。
特に、頬骨あたりの部分は肝斑発症の要注意部分です。
今まで多くの患者さまに口をすっぱくしてお伝えしていることですが、肝斑は、一度出てきたら治療がとても難しく、不慣れなスタッフやドクターによる治療で失敗する例も多々ある「シミの中で一番の厄介者」です。
シミができたらシミを取るだけで済まさず、その後のアフターケアで肝斑の発症予防をしっかり行いましょう。