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乾燥もたるみ肌の原因!? 乾燥予防とたるみケア

乾燥もたるみ肌の原因!? 乾燥予防とたるみケア

2025.02.15たるみ予防・ケア

たるみの原因といえば コラーゲンやエラスチンなど
お肌のハリを保つ線維が挙げられます。
年齢を重ねると そのほかにも複数の原因がミックスしてくるので
より深刻なお悩みにつながりがちです。

そういった原因の一つに「肌の乾燥」も挙げられるのは意外かもしれませんね。
日頃乾燥が気になる方はしっかりケアをして、潤いある肌をキープすることで
年齢肌のたるみ感を避けることができます。

今回は、乾燥で肌がたるむ理由やセルフケア方法、予防方法などについて詳しくお話します。

 

 

肌は乾燥すると、どうしてもたるんで見えます。

肌表面の保水力が低下し、水分不足になると、どうしても表面的なハリ感が落ちて見えます。
お肌の表面の細胞は、まるで「小さな白玉だんご」の繋がりのようなので
かさかさした白玉だんごのままでは、ハリや弾力感は当然がた落ち。

そこで大切なお肌のうるおいのために

・皮膚構造の仕組み
・肌のハリが失われる仕組み
・バリア機能が低下するとどうなるのか

これらについて理解しておきましょう。

 

皮膚構造と潤いを保つ仕組み

皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層構造になっています。
普段触れている部分は表皮の一番外側にある角質層という部分。
角質層には表皮内で作られた細胞(角質細胞)ケラチンという形で何層にも積み重なっています。

この角質層にはアミノ酸や尿素で構成されている天然保湿因子(NMF)や角質細胞間脂質という成分が含まれており、これらの働きで角質細胞の潤いが保たれています。

そして角質層の一番外側にある皮脂膜が角質の潤いを逃さないように水分を保持しています。

ところが、様々な原因で肌が乾燥するとお肌の表面が乾いて皮脂膜が剥がれやすくなり、潤いを逃してしまいます。

 

ハリが失われる仕組み

肌のハリは、真皮にある
・コラーゲン( 肌の弾力を生み出してくれる繊維)
・エラスチン(コラーゲンを支える繊維)
・ヒアルロン酸(水分を蓄えるゼリー状の物質)

の量で決まりますが、コラーゲンはハリ感に、エラスチンは肌の弾力に、ヒアルロン酸は水分量に影響します。

ヒアルロン酸などの物質が加齢や紫外線の影響、栄養不足によって減少すると、肌の真皮で水分を十分に保てなくなります。

また忘れてはいけないのが、「肌表面のうるおい」。
お肌の表面が乾燥してくると、ハリ感が失われる原因となります。
先にたとえた「白玉だんご」が一つ一つの細胞だとすると、だんごの間のうるおい、だんご自身のうるおいの
2つの観点から、保湿ケアが必要です。

①表面的には、だんごの間のうるおいをキープすることが大切なので
ヒアルロン酸やヘパリン類似物質配合の保湿剤などで角層の保湿をしましょう。
さらに、NMF配合の製品はだんごの間の保湿力を高めます。

②細胞自体のうるおい(だんご自身のうるおい)は、とても難しいテーマとなります。
単純に言えば「全身の健康」と言えるので、適切な食事・水分補給・睡眠や運動の全てを改善する必要があります。

 

不適切な洗顔や、保湿スキンケアの不足は①にとって
加齢や紫外線ダメージの蓄積は②にとって

それぞれが悪影響を及ぼすことで、乾燥の結果、肌もたるんで見えてしまいます。

肌の表面(角質層)の乾燥で、キメが荒くなり、毛穴からの適切な皮脂量分泌が乱れ
うるおいとハリの無い状態が悪循環となって しだいに お肌全体がたるんだ感じに繋がっていきます。

 

美容皮膚科のたるみケア

美容皮膚科では以下の様々なたるみケアを受けることができます。

治療機器での施術

・お肌表面をテーマに 光を顔全体に照射させ 可視光による お肌活性にフォトの刺激
・真皮層をテーマに、熱による引き締めとコラーゲン再生効果の高い高周波エネルギーを送るサーマクールCPT
・筋膜の再引き締めのためサーマクールCPT(真皮層)より、さらに深い筋膜を再構築させる超音波のウルセラ

などなど。

たるみは、日頃のセルフケアも大切ですが、なかなか改善できないのも現実。
美容皮膚科での熱を使った施術でお肌の活力を取り戻すことも必要です。
信頼できるクリニックに相談してみることをおすすめします。

 

 

乾燥によるたるみを防ぐセルフケア。毎日の手入れを大切に

乾燥肌の方が間違った洗顔やスキンケア、顔マッサージをすると、更なる乾燥→たるみを招いてしまいます。
また、紫外線による影響が乾燥に繋がったり、姿勢や食事が肌のハリにも影響したり…日常のあらゆる行動が肌に影響を与えます。

各ケアの具体的なポイントをご紹介します。

洗顔

洗顔はしっかりと泡立てて、直接肌には触れないよう泡の力で優しく洗ってください。
手でごしごしと洗ってしまうとデリケートな角質層のキメまで洗い落としてしまうことになりかねません。
クレンジングはクリーム、ミルク、ジェルタイプがお肌にもやさしくオススメです。

洗い流す際は人肌程度のぬるま湯で充分にすすいでください。
シャワーを直接顔にあてるようなことはしないようにしましょう。
これもたるみの原因につながります。

洗顔後はタオルでごしごし拭くのではなく、肌をやさしく押さえるようにして拭いてください。

また、洗顔料を使って顔を洗いすぎると乾燥を招いてしまうので洗いすぎにはご注意を。

 

保湿

洗顔後はすみやかに保湿ケアを。

化粧水は少量ずつ何度かに分けて手でつけると良いでしょう。顔全体にやさしくそっと押さえるようにしてつけてください。
美容液は保水性・セラミド・NMF(天然保湿因子)成分配合のものがおすすめです。
化粧水同様やさしくつけてください。

乳液やクリームについても、水分量を保持できる(保水性)成分入りのものが良いでしょう。

 

紫外線対策

紫外線は、肌の老化の原因となる活性酸素を発生させます。
代表的な紫外線対策は、日焼け止めです。

日焼け止めは、天然成分で作られたノンケミカル(紫外線吸収剤が入っていない)のものがおすすめです。
化粧品もそうですが日焼け止めも直接肌に塗るものなので、吸収され体内に取り込まれます。
ケミカルの日焼け止めは紫外線吸収剤が入っているため紫外線をカットする力が強いメリットがありますが、その分、刺激が強かったり肌を乾燥させやすいというデメリットがあります。

代表的な紫外線吸収剤のオキシベンゾンをはじめたくさんの有毒化学薬品成分が使われています。
日焼け止めを買う際にはノンケミカルの日焼け止めを選び、こまめに塗り直す方が肌に優しいです。

 

マッサージ

手や美顔器、ローラーを使った顔のマッサージは、たるみ解消や十分なリフトアップ効果は見込めないという考えが多くなってきているようです。
強い力でマッサージすることにより、肌の組織にダメージを与え、たるみの悪化や色素沈着などの肌トラブルを招く可能性があります。

ただし、血行やリンパの流れを良くするマッサージは新陳代謝を促してくれるので効果があります。
顔のマッサージをする際には優しく、軽くおさえる程度で。

 

日常生活

顔をたるませない生活習慣として姿勢を良くすること、栄養バランスのとれた食事を日頃から摂ることをおすすめします。
また、できるだけ歯のメンテナンスも行い、偏って噛む癖も治すことは大切です。

顔の筋肉は頭や首とつながっているので、猫背など姿勢が悪いと顔の筋肉が引っ張られ、たるみの原因となります。
顔のたるみだけではなく猫背は色々なところに影響が出てきますので、普段から背筋をピンと伸ばし、良い姿勢を心がけましょう。

 

肌のハリを保つには

N—アセチルグルコサミン → 人体の多くの組織に存在するアミノ酸のひとつ
ナイアシン → キハダマグロやカツオ、牛・豚のレバー、鶏のささみ・胸肉、玄米、アーモンド、しいたけ、エリンギなど
β—カロテン → にんじん、ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、トマトなど色の濃い野菜や果物など
ビタミンB2 → 牛・豚のレバー、うなぎ、卵、小麦胚芽、納豆など
ビタミンB6 → ピスタチオ、玄米、牛・豚のレバー、カツオ、本マグロなど

 

まとめ

乾燥とたるみの原因やその予防法などを紹介しました。
日頃からお手入れに気をつけ、姿勢を正しく、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう!

やはり日々の積み重ねが「美しい」を作っていきます。
是非、参考にしてください。

 

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