HIFU(ハイフ)を使った「たるみ治療」について解説します
2023.04.01たるみ予防・ケア
機器を使ってたるみを治療する仕組みは、
ずばり「熱引き締め」になります。
細かくは、熱刺激によるリフォーム効果や、強い加熱からの変性や収縮ですが、
鏡を見たときの実感としては、ひきしめ感や引き締まり感、そして、髪を結んだ時の様なハリ感になります。
機器や肌に触れる部品の種類によって、引き締める深さが異なるのですが、
大きくは次の3つ、①筋膜 ②コラーゲンなどの線維層(真皮層) ③表面 のレベル別に分けられます。
このうち、①の筋膜を引き締めることをメインとしているのが、HIFU(ハイフ)です。
では、なぜ筋膜を引き締めるとたるみに効果がでるのかですが、
お顔の表情を作る筋肉(表情筋)は、お肌の表面とも深いつながりがあり、
特に頬から首にかけて、一枚のシートみたいに連なった筋膜(SMAS)が覆う構造になっています。
女性のストッキングのようなシートをまずはイメージしてください。
それが劣化し、間延びの影響が結局全体に伝わるイメージが浮かぶでしょうか。
もちろんそれだけが全てでないのが悩ましいのですが、
重力による下垂とあいまって、ある部分では後ろから脂肪などにも押されたり、
またある部位では年齢と共に骨の吸収などでボリュームが減ったことなど
複雑に絡み合った原因のために、人それぞれたるみの場所や程度が変わってくるのです。
ですから美容のテーマとして、
お顔正面のほうれい線回り、口回り、口角の周辺の深い凹みにつながる方、
フェイスラインのだぶつき、頬全体の下方向への雪崩のようなハリの無さなどを挙げる方まで
バリエーションがあります。
機械をつかったたるみ治療は、お肌全体のいわば「劣化」を、面で改善することが主体ですので、
部分的な凹みが治ることとは異なります。
一般的には、ほうれい線・マリオネット線や目元の凹みについては
何らかの注入でボリュームアップが必要になります。
ただ、年々下へスライドしていくたるみ肌へ、何か手を加えてハリを保とうとすることは
今の美容治療やケアの主役になっています。