レーザートーニングとは?美肌効果・肝斑治療で活躍!
2018.04.27肝斑予防・ケア
シミ、シワ、肝斑など・・・気になる肌トラブルに対し、美容皮膚科では、その症状に適した治療機器や治療方法をご提案します。
今回は、様々な治療方法の中で、肝斑の治療で活躍する「レーザートーニング」という施術法をご紹介します。
レーザートーニングとは
レーザートーニングとは、かさぶたにならない程度の中出力のレーザーを当て、メラニンの生成を抑制し、少しずつメラニンを減らしていく治療法のことです。
“トーニング”という言葉は「(声や光の)調子を整える」といった意味がある“トーン”から生まれています。
トーニングは「肌にある不要なメラニンの量を整えること」と考えるといいかもしれません。
レーザートーニングで使用する治療機器
レーザートーニングではメドライトC6という機器を使います。
一般的なシミ取りレーザーでは、シミの元になるメラニン色素などを強く分解します。
一方、メドライトC6はトップハット型と呼ばれる均一なレーザー光を用いて かさぶたにならない程度で分解効果が得られます。
レーザートーニングの効果
レーザートーニングは、シミ取り用の高出力レーザーのような瞬間分解を目的とした治療法ではありません。
より出力を抑えた照射方法のため、少しずつ分解しますが、回数を重ねていくうちに、着実にメラニン分解が進んでいきます。
1度のレーザー照射でシミをかさぶたにして分解するという方法とは違った反応で、治療期間は週に1回~10日に1回程度のペースで、まず1クール7回くらいを目安に計画します。
レーザートーニングはダウンタイムが少ない
レーザートーニングは高出力ではないため、ダウンタイムの少ないパワー照射です。
また使用するレーザー光線の波長が長い特徴で 真皮層にまで届くので、深い位置の色素分解効果や おまけとして毛穴の引き締めとムダ毛への反応、コラーゲン生成を軽く促してくれます。
そのため美肌効果が高く、美容目的で利用される方もいらっしゃいます。
肌のキメが整い、毛穴が目立ちにくくなるなど、“トーニング”の言葉通り“肌のトーン”がアップする効果が期待できます。
レーザートーニングが効果を発揮する肌トラブルとは?
レーザートーニングが使われる肌トラブルは
・肝斑
・毛穴の開きや黒ずみ
・シミ取りレーザー後の色素沈着
・くすみ、目元のくま
・そばかす、一部ADM
このようにレーザートーニングは、さまざまな肌トラブルに効果が期待できます。
照射後は肌がつるつるになったり、うぶ毛がなくなったり、肌に透明感が出たりと美肌効果も期待できるのがうれしいところです。
従来”レーザー治療には向かない”とされてきた「肝斑」にも治療ができることから、大変重宝されています。
レーザートーニング治療
レーザートーニング治療の流れについては、次の通りです。
① 洗顔をする(メイクが残っていると、せっかくの分解効果が落ちてしまいます)
② レーザー照射を医師が行う(個人差がありますが、輪ゴムでパチパチとはじく程度の痛みです)
③ 照射終了後、しっかりと保湿する(中出力ですがレーザーによる熱刺激を受けて乾燥しています)
レーザーの照射そのものは5~10分ほどで終了します。
施術後にほてりが出る方もいらっしゃいますが、ダウンタイムは必要なく、すぐにメイクをしても問題ありません。
予定があっても気軽に施術できるところが魅力的です。
レーザートーニング後は、美容成分をしっかり浸透
レーザーの刺激を受けたまま帰宅するよりも、直後にメソポレーションでの薬剤や美肌成分を浸透導入を受けるのがオススメ。
熱刺激をクールダウンさせ肝斑の悪化も防ぎますし、またコラーゲン産生にとって熱刺激の効果をさらに上げることが期待できるからです。
札幌シーズクリニックではこの流れを標準にしています。
つまりメラニン分解と美肌効果を一度のケアで同時に得られるわけです。
レーザートーニング治療で注意すること
レーザートーニングで注意したいのはこの2点です。
① 施術後に保湿と紫外線対策をきちんとすること
② 信頼できる医師が直接施術を行うクリニックで治療すること
① 施術後に保湿と紫外線対策をきちんとすること
施術後の肌は敏感な状態になっています。肌が乾燥すると、ニキビや吹き出物ができるなど別のトラブルが発生してしまう原因になります。
また、熱刺激を受けたままでは肝斑に悪影響を及ぼすことにもつながりますので、シーズクリニックではメソポレーションでのヒアルロン酸導入浸透などを大切にしています。
さらにご自宅でも 指定されたクリニック専用の保湿アイテムでしっかりサポートケアしましょう。
紫外線の影響も受けやすくなっています。逆にシミが濃くなってしまうことが無いよう、こまめな紫外線対策は欠かせません。
余計な刺激を与えないよう、ピーリング石けん(またはスクラブ)での洗顔や、強い力でマッサージをすることなどは避けましょう。
② 信頼できる医師が施術を行うクリニックで治療すること
重要なのが、クリニック選びです。
レーザートーニングがダウンタイムの少ない出力でのレーザー照射とはいえ、特に肝斑を抱えたお肌にとっては熱刺激の影響があります。
お肌の状態を毎回 医師が目で診て、レーザーの設定や照射のオーバーラップの回数などを正確にチェックする必要があります。
また照射自体も 診察した医師本人が直接施行するのが 安全です。
照射すべきタイミング・肌状態かそうでないかの判定を誤ると 肝斑はかえって副作用を起こしてしまいます。
(まして、マニュアルどおりに スタッフ任せで照射を行うことでは良い効果は期待しにくいでしょう。
トーニングでのトラブルを警告されるドクターもいらっしゃるくらいです)
一人の医師が 毎回 最初から最後までレーザートーニングの照射を行ってくれるクリニックを選ぶことはあなたの肌を守る意味でも大切です。
また、肝斑だから なんでもかんでも いつでもレーザートーニングという考え方は 誤っています。
まとめ
従来、レーザー治療が向かないとされてきた肝斑にも有効なレーザートーニング。
ゆるやかな効き目のレーザーなので、シミやそばかすだけでなく、毛穴を目立ちにくくする効果も期待でき、顔全体の美肌をめざす人にもおすすめです。
ただし、施術後のケアはしっかりと行うことをお忘れなく。
そして最も重要なのは、一人の医師が責任をもって治療にあたってくれるクリニックを選ぶことです。